当院は心臓病、カテーテル検査・治療、人工透析の専門病院です。

患者様へのご案内

医師が教える! 病気と治療

カテーテル 2016年06月号

カテーテル検査・治療とは

カテーテルという細い管を使って心臓や足の血管に詰まっている所がないか検査をします。
悪い所がある場合は血管を拡げる治療をしています。

カテーテル室で行っている検査・治療
  • カテーテル検査・治療
    心臓や足などの血管、透析シャントに対する治療
  • カテーテルアブレーション治療(心筋焼灼術)
    不整脈(脈が速い)に対する治療
  • ペースメーカ埋え込み術
    不整脈(脈が遅い)に対する治療
カテーテルにかかる時間の目安
  • 検査:30~40分
  • 治療:1~2時間

全身麻酔ではなく、局所麻酔で 行いますので検査・治療中は担当医師やスタッフと会話できます。

右冠動脈

例えばどんな病気?
  • 狭心症
    症状:息切れ、胸部圧迫感、背中や首、歯の痛みなど
  • 心筋梗塞
    症状:激しい胸の痛みで冷や汗、吐き気、呼吸苦などを伴うことが多い
  • 閉塞性動脈硬化症
    症状:下肢の冷感、しびれ、一定距離を歩くと太ももやふくらはぎが重くなったり痛くなったりする
検査・治療の方法

❶ 橈骨動脈 ❷ 腕頭動脈 ❸ 大腿動脈
①~③のうち1か所または2か所より針を刺し、血管内にシースと呼ばれる管を挿入します。シースを入口としてカテーテルやステントなどを心臓まで挿入していきます。

右冠動脈

実際のカテーテル

カテーテルの先端は用途に合わせて様々な形状をしています。また、カテーテルの太さは検査用で1.4mm程度、治療用では中に様々な道具を通すので少し太めで2~2.3mm程度です。

右冠動脈

正常な冠動脈(心臓を栄養する血管)

右冠動脈

左冠動脈回旋枝 左冠動脈前下行枝

バルーン治療・ステント治療

心臓や手足の血管の細くなったり、詰まってしまった所にバルーン(風船)やステントと呼ばれる金網がついているバルーンをもっていき、膨らませて血管を押し拡げます。

心筋梗塞の症例

足の血管