当院でMEが業務する場所は、透析室、カテ室、ICUです。今回は透析室について紹介します。
透析室には、腎臓内科医、看護師、看護補助、医療事務員、MEが担当し、チーム医療を行っています。
当院では、透析ベッド数34床で30人以上の方が一度に透析治療されています。
午前の部と午後の部があり、合計で約120名の透析患者様が通われています。
腎臓は老廃物や水分などを排泄し、尿を作る臓器です。
腎不全とは、腎臓の働きが悪くなり、体内の老廃物や余分な水分が尿として排泄されなくなり、血液や組織の中に溜まってしまう状態です。
腎不全の状態として、食欲不振、吐き気、疲労感、血圧上昇、蛋白尿、血尿、意識障害などが挙げられます。
(詳しくは久保医師の7月号トピック参照してください!!)
正常に働かなくなった腎臓の代わりに、ダイアライザーと呼ばれる透析器に血液を通して、老廃物の除去や水分・電解質などの調整を行うのが人工透析です。
通常は週3回の通院、1回3~4時間程度の治療です。
① 病院到着後、更衣室でパジャマに着替えます。
② 透析室で体重測定を行います。
③ ベッドに寝てもらい、血圧や体温などを測定し体調の変化がないか確認します。
④ 針を2本刺し透析が開始されます。
⑤ 3~4時間程度の治療を行います。
⑥ 透析が終わりましたら、体重測定を行います。
⑦ 更衣室で着替えを済ませ帰宅です。
PADの治療のひとつとして、LDL吸着とDFサーモという治療があります。
透析と同様に、血液を専用の膜を通し治療対象物質(血液をドロドロさせるような、LDLコレステロール・フィブリノーゲンなど)を除去します。
下肢の血流回復を目的としています。
末梢動脈に動脈硬化症が生じると、手足に血行不良が起こり、PADと呼ばれる病気になります。
しびれや痛み、悪化すると潰瘍ができたり、ひどい場合には壊死したりすることもあります。
日本ではASOとも言われる場合があります。