今月のトピックス
岩槻南病院の心リハ外来 2016年11月号

心臓リハビリテーションをご希望される方
医療機関からのご紹介もお受けします
- 疾患管理だけでなく、食事指導や運動指導に困っている患者さん。
- 心臓や大血管術後に体力や活動性の低下が改善されない患者さん。
- 心不全や心筋梗塞後、運動療法としてどの程度の運動が安全に行えるのか不安に感じている患者さん。
このような心疾患を持つ患者さんにも、心臓リハビリテーションは有効です。
保険適応がある患者さんにご紹介・ご利用ください。
超高齢社会となった時代に、心疾患の再発・再入院を予防し、健康寿命を延ばす為に、外来通院が可能な患者さんには、是非、心臓リハビリテーションをご紹介下さい。
患者さんをご紹介頂く際には、診療情報提供書をお渡し下さいますよう、お願い申し上げます。
心リハ実施者とPCI(カテーテル治療)のみの予後を比較した研究報告

- 研究班は101 名の安定狭心症患者を運動療法群とPCI群とに分け、運動療法群には 毎日 20 分間の自転車エルゴメータによる運動療法を施行しました。その結果,12 カ月後の運動能力は運動療法群でのみ有意に改善 していました。
- また,12 カ月間における心血管事故(心死亡, 脳卒中,冠動脈バイパス術,PCI,急性心筋梗塞,不安定狭心症,狭心症の悪化による入院)の回避率は、運動療法群 の方が PCI 群よりも有意に良好であるという結果でした(運動療法群 88% vs. PCI 群 70%,p = 0.023)。
- 心事故の内訳としては, 不安定狭心症や狭心症の悪化による再入院が PCI 群で多く、その原因は新規冠動脈病変の出現によるものでした。
- この研究で行われたように、毎日の運動を続けることは、現実的には難しいかもしれません。
運動習慣によって、体力の回復や狭心症や心筋梗塞の再発予防につながることは、数多くの研究により報告されています。